鈴木医院のお知らせ|京都府京都市上京区にある耳鼻咽喉科

お知らせ

2023.02.17
花粉症の治療は早いほうがいい

早くから治療を始めておいて損はありません。

花粉が飛んでから我慢して我慢して薬を飲み出すと効果が出るには時間がかかります。

わるいことはもうしません、早い目からの内服が効果的です。

少し暇があれば早くにおいでください。


2023.01.16
毎年アレルギー性鼻炎、花粉症でお悩みの皆様、今年は少し早い目に治療を考えてみませんか

いつも当院をご利用頂きありがとうございます。

今年スギの花粉が飛び出す時期は、関西では2月下旬と予想されています。

敏感な方はもう少し早い目から「目がかゆい」「鼻がむずむずする」こともあるとお伺いします。

 

そこで今回おすすめするのは花粉の飛び出す前・症状が出る少し前から…つまり2月の頭くらいから治療を開始してみませんかということです。

症状が出る前か、出だしてから早期にお薬を飲みだしたグループと、ひどい症状が出てからお薬を使用しだしたグループとで比べると、やはり、早くにお薬を飲みだしたグループがそのシーズンを楽に暮らすことができて、また一番ピークの時期にも症状がかなり抑えられたという報告があります。

また、薬が効き出すには数日かかることがあり、症状が出てからでは、本来合ってたはずなのに「処方薬が全然効かない…」といった間違った印象を持つことにも繋がりかねません。

つまり、毎年スギやヒノキで苦労されている方は、早期に受診し服薬を開始していただくことが、花粉シーズンを穏やかに過ごしてもらう秘訣ということです!

 

花粉症の症状は「くしゃみ・鼻水型」、「鼻閉(鼻づまり)型」、「その両方型」に分類され、この分類に合わせてお薬を選択することが推奨されています。

そこで症状の特徴から、患者さんご本人が満足を得られるような、相性のよいお薬を探していくことが重要です。

くしゃみ・鼻水を抑えるお薬は、抗ヒスタミン剤と呼ばれ、効果が強いものは眠気も強い傾向があります。そのため、車の運転をされる方は事前にお知らせください。

 

初診の方は眠気の少ないものをお試しも兼ねて数日分より処方します。(合わない場合を考え初回から長期処方はしないようにしております)

ガイドラインで推奨されている点鼻ステロイド剤は、速効性はありませんが、使用を数日間継続することによって効果が期待でき、多くの方にお使い頂いております。

 

市販の「使うとすぐに鼻が通る点鼻薬」(「ナザールスプレー®」や「パブロン鼻炎スプレー®」など)は、長期間にわたって頻繁に使用していると、鼻がすごく通った状態がくせになってしまい逆にそれなしには気が済まないようになったり、また、鼻の粘膜の変性によって薬が効かなくなり、常に鼻閉・口呼吸となってしまって使用しないことには鼻腔の通気が得られない「薬剤性鼻炎」を起こす場合があり、注意が必要です。

この場合、もともとの市販点鼻薬の使用をやめないと改善が得られませんので、これらの点鼻薬がくせになっていてすでに使って長い方は事前にお知らせください。

 

また、比較的歴史があって効果が強い一部の抗ヒスタミン剤は前立腺肥大や緑内障の方と相性が悪く使用できない場合があります。それと内服ステロイド剤とを組み合わせた「セレスタミン」というお薬も効果は強いのですが、長期間継続すると骨密度低下や免疫低下などのおそれがあり、注意が必要です(症状が強い場合は短期に限定して使用することはあります)。

また、高血圧・糖尿病・緑/白内障の方とは相性が悪いため使用できません。こういった病気の治療中の方は事前にご相談ください。

 

「一回でワンシーズン楽になる」「花粉症が治る」「お尻に打つ」ステロイドの注射といった方法は、昔、そのような治療がもてはやされたようなことがあったようですが、現在推奨されておりません。一時、とある医院で行われその時にも副作用の点で問題視されていましたが、いまや行われなくなりました。一般的に、今もその治療を行っている医院はさすがにもうないのではないでしょうか。

というのも、その注射のステロイドは症状を抑える力が強いうえに、半減期が長いタイプで、体内で分解されるのに時間がかかります。

長期間効果が出て2月から5月の花粉の時期が楽になるものの、もしも副作用が出た場合三ヶ月副作用が出っ放しになるという性質が危険視された結果です。

 

なお、現在、そのようなステロイドを使用することのない、バイオ技術を利用した注射型の新薬が開発され発売されています。重症のアレルギー性鼻炎や好酸球性副鼻腔炎の方で、条件を満たした方には使用が可能です。当院では行っておりませんが、ご案内できますので、ご希望であれば詳しくは医師へお尋ねください。

 


2023.01.06
今年も当院をよろしくお願い申し上げます。

明けましておめでとうございます。

いつも当院をご利用くださいまして誠にありがとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

わたくし(学)が働き出したのが昨年四月からで、たくさんの地域の方々においでいただきましたこと、心よりお礼申し上げます。

また、西陣近辺以外の少し離れた所からも時折りおいでになる方もあり、大変光栄に存じます。

ご高齢の方には「おじいさんから診てもらってます」とおっしゃって頂き、本当にありがたいことと思う一方で、バリアフリーから遠く離れた当院の設備を申し訳なく思っております。今後は、少しずつレイアウトや設備を変えながら、皆様に来て頂きやすい医院へ変えて行きたいと考えておりますので、どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。


2022.12.20
年末年始休診のお知らせ

2022年12月29日(木)~2023年1月5日(木)

休診いたします。

日頃から当院をご利用くださいまして誠にありがとうございます。

年末年始は上記のようにお休みを頂きます。

大変ご迷惑をおかけ致しますが、よろしくお願い致します。


2022.12.14
風邪の季節がやってきました

 

いつも当院へご来院頂き誠にありがとうございます。

今、冷え込みの季節を迎え、いわゆる「かぜ」にかかり、受診頂いている方が増えて参りました。

お薬の相談の際に、「不安なので抗生物質(抗菌薬、抗生剤も同様)も処方しておいてほしい」とご希望の方もおられます。ただ、抗生物質については、端折って説明すると、「膿のみられる状態で使う」というルールがあります。つまり、鼓膜の奥に白い膿がたまる中耳炎、どろどろの鼻水が出てくる副鼻腔炎、扁桃腺に白い膿がつく扁桃炎、などが想像しやすいと思います。

逆にそれがない風邪の初期ではウイルスが原因である可能性が高く、この時期には抗生物質を飲んで頂いても効果を発揮する相手がいない、抗生物質がやっつけるべき敵の細菌があまりいないため、ウイルスが引き起こしているつらさにあまり関係ないということになります。

ですので、風邪が長引いて膿色の鼻水がでてきたようなときが抗生物質の使い時といったようにお捉えいただくとよいかと思います。

最近は「はたらく細胞」などといった、アニメでわかりやすく説明してくれていますので、こういったものも参考にされてはいかがでしょうか。もちろん、当方では、「風邪に薬なんかいらん!」みたいな癖が強いことは言いませんので、どうぞお気軽にご相談ください。

しかしながら、同時にいろいろなお薬が品薄状態となっております。特に風邪、感冒症状に対する薬剤が全国的に少なくなってきていると言われており、当院でも入荷の目処が立たないような状態のお薬が数種類ございます。

特にトランサミン、トラネキサム酸という炎症を鎮める薬や、トローチ、お子様用の消炎鎮痛剤:アセトアミノフェン細粒が当院でも入荷の目処が不明で皆様にご迷惑をおかけしております。大変申し訳ございません。

これには色々な原因があり、単純に「需要が高まっている」、つまり、新型コロナ感染を含めて風邪の症状でお困りの方が多いということがバックグラウンドとしてまずあるのですが、それだけではなく、薬品生産の構造的な問題というところも指摘されている模様です。

たとえばジェネリック薬品の生産会社の構造的な問題も報道されているところですが(例 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221205/k10013913331000.html )このような状態の裏には、医療費削減のためにジェネリックの増産を進めてきた、つまり薬を作ってもさほど儲からないようにしてきた行政の責任も多少なりともあるのではないかと考えられます。作ってもさほど儲からないのでは投資ができないし、あまり割に合わない薬を増産しろと言われてもすぐにできないという業界全体の問題もあるようです。

皆様におかれましては、体調を崩すことのないよう予防手段として、普段からのマスク着用、うがい・手洗いの励行、夜にお休みの際には特に加湿器の使用(無ければ濡れタオルを干す)などの工夫をお願い申し上げます。


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